■蔵人日誌9月1日号

今回は舞姫・諏訪蔵(長野)より杜氏の磯崎が担当します。
8月、首都圏のコロナ感染者は過去最高となり、この先どうなるのかと心配しておりましたが、徐々に減少してきています。とはいえ、全国的には多くの県で緊急事態宣言やまん延防止適用となり、感染者も増加が続いています。 9月12日に解除されるのか、不安になりますが、早く収束に向かうよう願うばかりです。
先日、8月25日にギャラリー舞姫では、舞姫、翠露、髙尾の天狗の「秋の酒」が販売を開始致しました。ご存知の方も多いと思いますが、「ひやおろし」と「秋あがり」についてまとめましたので紹介させて頂きます。
「ひやおろし」と「秋あがり」の違い

「ひやおろし」とは、新酒を春先に火入れ(加熱殺菌)して貯蔵し、ひと夏越して貯蔵庫から卸す時に2度目の火入れをしないで出荷する、いわゆる「壱度火入れ・生詰め」のお酒を「ひやおろし」と言います。旨みが増し、ふくよかな生の香味がある秋限定のお酒です。
蔵出日は、各県の酒造組合が独自に決めていますが、長野県では解禁日として9月9日(重陽の節句)の0:00以降に封を切るお酒と定めています。

「秋あがり」は、蔵出日、保存、火入れ等の定めがなく、新酒が夏を超えて、熟成したことにより旨みが増し、秋の料理との相性がいいお酒を「秋あがり」と呼んでいます。
酒質は、お酒の角が取れて甘味や酸味が落ち着いているのが特徴になります。
各蔵が独自の基準により蔵出日を決めていますが、舞姫では、毎年8月下旬からとしています。

◆今月のトピックス◆
9月3日~5日 青葉台東急スクエア青葉台東急フードショー様にて試飲販売会
9月4日 麻績村 はぜ掛け美山錦稲刈り予定(天候により変更有)
9月9日 ひやおろし解禁日
9月25日 髙尾の天狗 稲刈り予定(天候により変更有)

 〈杜氏・磯崎〉