■蔵人日誌8月1日号

今回は舞姫・諏訪蔵(長野)より杜氏の磯崎が担当します。

7月下旬、社内「初呑み切」を行いました。

「初呑み切」とは、冬場に仕込んで出来たお酒の味や香りを夏場のこの時期に五感でチェックし、お酒の熟成具合などの確認を行うことです。

「初呑み切」を行う事で蔵のお酒の貯蔵状態が分かり、過熟しているものを素早く見つけ、適切な処理を行うための大事な作業です。(「呑み切」というのはタンクに付いている 「吞み口」を「初めて封を切る」ということからきた醸造用語です。)

既にお知らせしている通り、舞姫では、品質の保持のため「タンク貯蔵」から「1800瓶貯蔵」に変更していますので、「初瓶口切」ですね。

昔は、「初呑み切」が終わって、ある程度熟成しているお酒を販売することもありましたが、今は醸造環境や仕込み方法も変わり、色々な麹や酵母、酒造米を使うお酒が増えています。また季節ごとの味わいを楽しむ「四季の酒」が求められているため、より酒質の違いによる温度管理が重要になっていますので、昨年以上に多くの種類のお酒を仕込みました。

それらの酒の味わいや香りをゆっくり吟味していたら4時間ほどかかってしまいました。今年も良い酒が、しっかり順調に育ってきており、熟成度合も丁度良いと思います。

この後、お酒がどのように変わっていくのか楽しみです。

今年も8月25日「秋あがり」を発売致しますのでご期待ください。詳しくは、後日お知らせしますが、翠露 純米大吟醸 山田錦磨き39「ひやおろし」は9月9日(重陽の節句)の発売になります

◆今月のトピックス◆

8月は下記百貨店にて舞姫・翠露・髙尾の天狗の試飲会があります。
各々の売り場でいち早く秋あがり・ひやおろしが店頭に並びます!

○8月25日(木)~31日(水)京急百貨店 神奈川県横浜市 上大岡駅前
○8月26日(金)~28日(日)東急スクエア青葉台店 神奈川県 青葉台駅前

どうぞお楽しみに!
〈杜氏・磯崎〉