舞姫message(51) (伊集院静氏からのmessage)

 4月、多くの新社会人が誕生しました。舞姫では残念ながら新入社員を迎えることはできませんでしたが、新年度(舞姫は、7月1日が新年度ですが)になると、気持ちが新鮮になり、「今期こそはがんばろう」と思ったものです。

今年も、4月2日、日本経済新聞に伊集院静氏からのメッセージが掲載されました。
<高く、広く、大きな夢を持て>を紹介させて頂きます。
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【新社会人おめでとう。今日、君はどんな職場に立っているのだろうか。
どんな仕事であれ、そこが君の出発点だ。
君は今、自分の将来の姿を想像できるかい?それはできやしない。誰だって
皆そうだったんだ。君がどんな学歴であれ、いかなる国の人であれ、今日の出発点では、
皆が平等に立っていることを覚えておいてほしい。
君たちは皆、素晴らしい何かを獲得できる可能性を持っている。
それがこの国の、この社会の、自由で、ゆたかな可能性なんだ。
ひとつアドバイスをしておこう。
今、何かを獲得し、現役で汗を流している先輩たちは、百人が百通りのやり方で道を見つけ歩いているんだ。
ただその人たちには、ひとつの共通点があるんだ。
それは日々見上げている山が、乗り出している海原が、他の人より高く、広く、誰より大きい夢を抱いているということだ。
若いくせに大きなことを口にして・・・ そんな連中は放っておけばいい。
笑われてもいい。失敗してもいい。失敗の中にこそ、かがやくものはある。

最後に、君の夢はどんな色ですか。君の夢は皆を幸福にできますか。
自分だけがイイなんて夢は卑しいんだ。
明治の時代、若き一人の男が言った。「やってみなはれ」そう、まずやってみよう。
その瞬間、夢は夢でなく君の道になるだろう。
山は雲が、海は波が、つらい試練を与える。
でも疲れたなら、一杯やりたまえ。まぶしい明日に乾杯】

伊集院静

疲れた時に、苦しい時に、癒してくれる。
そんな時の一杯は、「舞姫」・「翠露」・「髙尾の天狗」でありたいと思います。

<文責 塚本>